理想と現実の違い

優しい人、可愛い人、カッコイイと思えるような人、世の中の人にはそれぞれ異性に関する好みがあるものです。しかし、その好み通りの相手と結ばれるかというと、実際そんなカップルはさほど多くないのかもしれません。「こんな人と付き合いたい」と想像していても、実際に恋人として付き合っているのは理想とは全くかけ離れたタイプの相手だという人がほとんどではないでしょうか。もちろん、中には「理想通りの人と巡り合わない限りは恋をしない」という決意を持つ人もいるでしょう。しかしほとんどの場合、理想は理想のままで、現実にそれを当てはめるかどうかはまた別の問題なのです。

逆に、相手の人となりを見て付き合ってみたら「こんな人だったのか」と意表を突かれた経験がある人もいるのではないでしょうか。大人しいと思っていた相手が実は内弁慶だったとか、インドア派だと思っていたのに想像よりにアクティブでスポーツ好きだったとか、恋人という近しい関係になったからこそ見えてくる一面は必ずあるものです。それらを一つ一つ目にするうちに、もしかすると「こんな人だと思わなかった」と違和感を抱いてしまうかもしれません。しかし大抵、一度恋をした相手の実際の性格は愛しく見えるものです。自分の理想や想像と異なっていたからといって簡単に嫌いになることはそうそうないでしょう。

相手と話が合い、好みも合い、性格に共通する部分が多いと、恋人として付き合い始めるのも自然なことです。しかし、実際に付き合う前の段階で、ほとんどの人は相手が好きだからという理由で相手の言動に自分を合わせようとするのではないでしょうか。その結果、いざ付き合い始めて仲良くなってきた頃に、実は二人の性格が正反対であったと気付いた時はショックでしょう。しかし、それだけで関係を終わらせてしまえる恋なら、初めからその程度だったと言えるのかもしれません。正反対の性格でも関係を続けたいと思えるのなら、きっと長続きするでしょう。

最近人気の出会いアプリでも、「この人とは話が合う」と思える相手とは仲良くなれると誰でも考えるはずです。しかし、実際は相手が出会いを求め、自分に合わせてくれているだけかもしれません。アプリ上のやり取りだけでは真意は不透明なものです。その中で運命の出会いを物にできるかどうかは自分が相手を見極める目にかかっているのです。